記事番号: 13-146
公開日 2025年10月07日
地震による火災対策には、感震ブレーカーが効果的です。
地震発生時には、火災の同時多発、消防車の不足、消火栓の使用不可、道路通行障害などにより、消火困難となり被害が拡大するおそれがあります。地震による火災の発生を防止するため、感震ブレーカーを設置しましょう。
地震による電気火災
東日本大震災における本震による火災全111件のうち、原因が特定されたものが108件。そのうち過半数が電気火災による出火でした。地震が引き起こす電気火災とは、地震の揺れに伴う電気機器からの出火や、停電が復旧したときに発生する火災のことです。これらの火災を防止する手段のひとつが感震ブレーカーです。
感震ブレーカーとは
感震ブレーカーとは、地震の強い揺れを感知して、電気を自動的に遮断する機器です。大きな地震が発生したとき、外出中や緊急に避難する必要があるときなど、ブレーカーを落としたり、電気製品のコンセントを抜くことができていなくても、電気火災を防止する有効な手段です。
感震ブレーカーの種類
感震ブレーカーには、分電盤タイプ(内蔵型・後付型)、コンセントタイプ、簡易タイプ等の種類があります。停電時の照明確保や定期的な点検等、使用上の留意点も様々です。製品ごとの特徴・注意点を踏まえ、適切に設置しましょう。
- 分電盤タイプ(内蔵型)
分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。
※電気工事が必要です。
- 分電盤タイプ(後付型)
分電盤に感震機能を外付けするタイプで、センサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。
※電気工事が必要です。
- コンセントタイプ
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断します。
※電気工事が必要なタイプと、コンセントに差し込むだけのタイプがあります。
- 簡易型タイプ
ばねの作動や重りの落下などによりブレーカーを切って電気を遮断します。
※電気工事は不要です。比較的安価でホームセンター等で入手することが可能です。
啓発動画(総務省消防庁)
今、備えよう。大規模地震時における電気火災対策(総務省消防庁)
今、備えよう。大規模地震時における電気火災対策 | 住宅防火関係(映像資料) | 総務省消防庁
リーフレット(内閣府・総務省消防庁・経済産業省)
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