記事番号: 13-40
公開日 2024年07月01日
更新日 2024年09月13日
1. 協議会の概要及び構成
黒川消防が業務開始後の昭和48年5月に最初の防火管理講習会を開催し、黒川地区防火管理協議会は、この講習会で受講された方々が準備委員となり、防火・防災のため、黒川郡内(当時)に在する防火対象物の事業主及び防火管理者等の相互の連携を目的として同年9月22日に設立致しました。
当初76事業所でスタートした会員数は、現在では241事業所となり、事業内容も年々充実したものになってきております。
協議会には、次の3つの部会を置き相互の連携を図っています。
(1)1部会 飲食店、物品販売業等、不特定多数の者が出入りする防火対象物。
(2)2部会 官公庁、医療機関、学校、事務所等に該当する防火対象物。
(3)3部会 工場、倉庫等に該当する防火対象物。
2. 主な活動内容
(1)火災予防運動、応急手当啓発ポスターの作成・配布
春・秋の全国火災予防運動に合わせ、危険物施設・事業所で設立している黒川地区危険物安全協会と合同でオリジナル防火ポスターを作成し会員事業所へ配布しています。さらに、黒川地域の消防団並びに幼年消防クラブや地域で結成している婦人防火クラブ等の協力を得て、各地域の集会場等に配布し予防広報に努めています。
また、救急の日・救急医療週間のPRポスターを、救急ポスターコンクールでの消防長賞(最優秀賞)受賞作品をモチーフに作成、会員事業所に配布し、応急手当・応急処置の普及啓発活動を実施しています。
(2)研修会の開催
年2回各部会を対象に、防火研修会及び救命講習会を開催しています。
防火研修会は、事業所・施設の維持管理及び消火実技訓練並びに関係法令の改正等の周知徹底等を行っています。
また、救命講習会では職場をはじめ家庭内や公衆の場で、突発的な事故や怪我、急病人に万が一遭遇した場合に備え、応急手当・応急処置の重要性の認識と救命率の向上を目指し、普通救命講習会をメインに開催しています。
(3)会報の発行
会員間の情報交換や情報発信の場として、昭和49年9月1日に第1号を発刊して以来、現在第104号を数えております。
内容については本協議会の活動紹介、会員の活動状況の紹介及び新会員の紹介並びに関係法令等の改正内容及び消防設備士等各種試験・講習会の案内や掲示を行っております。
(4)講演会の開催
毎年、黒川地区危険物安全協会との共催による防災講演会を開催し、防火防災を含めた各方面の講師をお招きし、会員の皆さんから好評を得ております。
第32回目を迎えた平成29年度の講演会は、約100名の会員事業所等皆様の出席を得て、仙台管区気象台気象防災部予報課・気象予報士の木立芳行氏を迎え、「最近の激しい気象現象について」と題して、最近の異常気象やそれに伴う災害が起きる原因、過去の災害での教訓、災害から身を守るために等について講演を頂きました。
(5)優良事業所及び個人の表彰
毎年、会員事業所及び個人(防火管理者)に対し、年間の活動内容及び成果並びに消防署の立ち入り検査(予防査察)の結果等を審査し消防本部の推薦を得て、定例総会の席上において表彰を行っています。
(6)他の防火団体への支援
幼年消防クラブの育成や婦人防火クラブ員が一堂に会して行われる「婦人防火クラブ研修会」等の防火団体事業を積極的に支援し、地域全体の防火防災を推進しています。
3. 終わりに
黒川地区防火管理協議会が、防火防災など郷土愛の精神により設立してから50年を迎え、大型企業や多種多様な事業所の進出が継続している黒川地域の総合自主防災の担い手として、決意を新たにまい進してまいります。
令和6年10月1日
黒川地区防火管理協議会 会長 大崎貴志
黒川地区防火管理協議会 事務局 黒川地域消防本部警防課